何かひとつのものを立ち上げるとき、名前というものが、とても重要な意味を含むことになります。決められた名の意味が、そこにエネルギーの場をつくり、磁場となって広がりはじめます。日本ではよく言霊といわれているように、創造のひびきが世界をつくっていきます。
Kalatattva は、kala:カラー<芸術>と、tattva:タットゥヴァ<原理・本質>の2つのことばを合わせたものです。
舞踊という表現芸術は、身体の技巧を得るのさえ、真摯でたゆみない熟練が必要です。
さらに、身体をしのぐ、すべての事象の内奥に秘められたその源泉にまで、いつも意識をめぐらせ、日々の生活の中にさえ、注意深く生きることを学んでいく。
そういう、とてもとても深遠で壮大な目的をめざして、共に歩みながら、そしてその行為が、ひとつ、またひとつと舞踊のなかに印をおとしていきたい。
そのような祈りをこめて、Kalatattvaとなりました。