Bangladesh

こんにちは。4月19日から30日までバングラデシュに行ってきました。私の師リーラ・サムソンの、3日間の公演と5日間のワークショップが催されました。写真は、私と向かって左の男性(モハマッド:主催者でもあり、リーラ先生のお弟子でもあります)以外が、そのspanda dance companyのメンバーです。また、少しずつその時の感じたものを書いてゆくつもりです。

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舞踊の精神性 / spirituality of dance

 わたしは、インド舞踊がどのような起源をもち、どんな変化の中を経過し、今日まで受け継がれてきたのかを考えてみるとき、そこに一貫して流れているものが何なのだろう。という思いに駆られます。なぜなら舞踊スタイルというものは、広大なインドにおいては各州がそれぞれに異なる言語、習慣のなかで、それぞれに特徴ある舞踊スタイルを形づくっているからです。まして何百年、何千年も以前にどのような舞踊が踊られていたのかは、わかりません。そこで考えられるのは、精神性、神と人間との関係において、引き継がれてきた精神性こそが、その流れの正体ではないでしょうか。わたしにはそう感じられます。

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ダンスの中の相対性 / Relativity in dance

Bharatanatyamのスタイルは、“調和の舞踊をいきいきと表現している”と 師の著書「Rhythm in Joy」のなかで述べられています。その調和とは、ダンスのなかでどのように表れているのでしょう。正反対の性質や相関関係に分けて考えてみることにします。

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身振りの鏡 / mirror of gesture

1.000 A.D 頃、 Nandikesvaraにより書かれた「Abhinayadarpanam」(演劇と舞踊の身振りに関するテキスト)を、1917年に、A.K.Coomaraswamy と言う学者により翻訳、概論された本のタイトルが “ Mirror of gesture ”と言います。私はこの言葉に引かれ、何かとても深い意味が含まれているんじゃないかと感じました。

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幾何学的図形 / Geometrical figures

子供のころから何か象徴された図形が好きでした。たとえば、家に紋帳があったのですが、そのおびただしい数の家紋を飽きることなく見ていました。
いま思い出すとそこには、草花や蝶、円・三角・四角・・・などによって構成された纏まりある調和したものであり、きっとそこには、象徴される印章というものには、大自然の摂理や秩序、調和が表されているのだなと感じます。

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