ダンスの中の相対性 / Relativity in dance


Bharatanatyamのスタイルは、“調和の舞踊をいきいきと表現している”と 師の著書「Rhythm in Joy」のなかで述べられています。その調和とは、ダンスのなかでどのように表れているのでしょう。正反対の性質や相関関係に分けて考えてみることにします。


はじめに、舞踊の起源と伝えられているShiva神と神妃Parvatiの二神です。
この二神は、Ardhanaranariと呼ばれる、左半身が女性:パールヴァティ、右半身が男性:シヴァの姿をし、陰陽の合体が本来の宇宙のあり方であることを象徴しています。
ダンスにおいては、shiva神は力強く、彫像的な男性フォームの Tandava として、Parvati女神は、優雅で精妙な女性の様子の Lasya として表れ、TandavaはNrittaのダンスの中に、そして Lasyaは Nrityaに見られる 優美な感情表現のダンスとなり、バラタナティヤムの中で,力強さと優美さの相反する特徴がひとつに融合しているのです。

もうひとつ、基本姿勢を腰から下の下半身と、上半身に分けて見るとき、足は、ステップでリズムを刻み、手は横に、前に、後ろに、斜めに、下にと伸ばされる。また手はジェスチュアーによって表現される。この足と手、時間と空間について、今までに読んだ本の中から思い出して書いてみますと、足により、時間的リズムが創り出される。Kala:時間 は永遠不変なるものに変化をもたらしてくれる。そして手により、空間表現が示される。Desa:空間 は一体なるものに区別を生じさせる。空間は宇、時間は宙である。これらはダンスの中では、上半身と下半身の異なる動きとして、見事にひとつに調和されているのです。まるで宇宙が象徴されているように。